彼は氷山

 


祈りが通じたのか今朝も豪雪。
降るわ降るわ昨日よりも大量の雪…!
嬉しいなあ。

 

昨日の新田さん(仮)を書いてたら思い出したので前の病棟の話をもう一つ、
保護室から大部屋に移ってすぐ、この病院に来てから唯一イラッとしたお話。

 

 

 

大部屋で隣になった患者さんは一日中音楽を聴いてたりラジオを聴いてたり、ベッドから全く動かない人だった。
日中は昼寝も多く、トイレ以外はほぼベッドの上だろう。
よく聴く音楽はタイタニックのテーマで、壮大な音楽がたまにイヤホン越しに聴こえてくる。ベッドの上でしゃがんでひたすらラジカセに向かう、それが夜の消灯時間を過ぎても続く。


イラッとした理由は音漏れでは無く、また騒がしいわけでも無いが、この人がここにいるであろう理由の一つ…なのか、

エメエメエメエメエメエメエメ…

という囁き…

 

いや囁きなんて優しいものではなく、これはもう聞いたことがある人には想像してもらいやすいのが、呪怨で有名なかの伽倻子嬢の発する、

ア"ア"ア"ア"…

というあの声帯をギリギリ震わせたかのような呻き声…。
その"エメver."である…(歌手のAimerとは全く関係ない)。


しかもそれが何故か!消灯後のみの限定公演で、安眠直前、俊雄君もびっくりであろう呻き声に今平氏の心は震え上がった。
なんとか気を紛らわせて眠りについたのは1時間か2時間か後だった…。

 

 

 

 

眠りに落ちた後、夢の中で何故か超高性能アンドロイド(女型)と暮らす今平。
「ワタシ物真似を覚えたんです!!」と意気揚々と話すアンドロイ子。
そして彼女の口から発せられる


エメエメエメエメエメエメ…


という恐ろしい呻き声!!!!!!!


「やめろ!!!!!!」と本気で怒る今平。


止まらぬ呻き声。


アンドロイ子をはたく今平。


止まらぬ呻き声。


裏拳で頭を吹っ飛ばす今平。


止まらぬ呻き声。


飛ばされた頭を粉々に踏み潰す今平。


止まらぬ呻き声。

 

ここで目が覚めた。

 

 

 

 


早朝5時。
隣には寝る前と変わらずしゃがんでラジカセに向かう男がいた。

 

 

My heart will go on.