おくること。

 

 

昨日歩いた同じ道でも蝉の鳴き声がなんだか少ない気がして、一足先に夏を終える者達がたくさんいるんだなと少ししんみりしました。道端に落ちている蝉達を見るたびちょっと胸が痛くなります。
虫は嫌いなんですけどね。

 

いろんなものの終わりが蝉一匹の死骸に詰め込まれてるような気がして、忘れちゃいけないものもきっとその中にありそうで、はっきり思い出す前に目を逸らします。ただ蝉一匹の死骸、それ以上でもそれ以下でもないのに。
夏が死ぬ頃、きっと自分達は蝉の声を思い出さないし。

 

 

 

 

 

 

 

最近ちょっと映画充出来てて満足度高しな日々を過ごしています。映画館じゃなくてお家映画なんですけど、


ギフテッド
ボヘミアンラプソディ
ワンダー 君は太陽


を観ちゃいました。
もれなく全部泣いてる。
泣き過ぎなのか目の色が普段よりちょっと薄くなってて、このまま青くなったらいいなって思ってます。信じるものは救われるって誰かも言うてたし。青くなれ。

 

 

映画の話に戻ります。

どれも優しいタイプの映画と言うか、語彙力無いまま言うと優しい世界が基本的に広がってて、見終わった後に殺伐さが残らない映画達でした。当たり前か。
脳がホラー、サスペンス、スプラッタに侵されるといったいこの中の誰がサイコな頭してて誰がブッ○されてしまうんだ…ってハラハラしながら見てしまうので、もう一人の僕に「ここは優しい世界だから!!!」って説得してもらって観てました。

 

 

 

 

 

ギフテッドは見る側の心を重ねられる役がたくさん用意されていたように思う。それがぴたっとリンクした時に、涙腺が猛烈にノックされてしまう。


天才的頭脳を持って生まれた娘を天才として育てるのか普通の暮らしをさせるのか、父親と祖母のバトルがメインな訳だけど、両サイドそれぞれの愛も正義も不幸もしっかりある分難しい。


どちらかの道を自分で選べる年齢でもない、その子が幸せになるなんてどっちの道にも保証されていない、だから自分達の経験やその子への愛情に従って両者別々の道を示してぶつかるんだけど、


子育てって難しいー!!!人の人生に責任を持つってやっぱり偉大ー!!!


ってめちゃくちゃ思いました。まじで。
そろそろ文を書く頭が疲れてきたね。


多くは語られ過ぎず、ここはこうなのかな、この人はここで苦しいのかな、ここで報われたのかなって推測出来る隙が嬉しくて、考え過ぎて視界がダバダバになるシーンもあったし、みんながみんな一生懸命で、誰を憎み切ることも出来ない、愛情深い切ない映画だったように思う。
この家族を支えたり、見守ったり、一緒に闘ってくれる周りの人達もみんな優しくて、あたたかい世界だった…

才能は神様がくれたとしても、愛は人からしか貰えない。

真っ直ぐ人を愛せる強い人間になりたいなと思える映画でした。


セリフの言葉選びも退屈させないし、笑えるシーンもしっかりあって、ここがちょっと…って思うところ全然見つからない。
自分が単純なのかもしれないけど。

是非もう一回観たい。

 

 

 

残り二つも感想を書きたいのだけど、時間が無くなってしまったのでとりあえずギフテッドの感想でした。


打ちながら食べてたセ○ンイレ○ンの揚げ鶏の油がスプラッシュして服がダバダバなんだけど、したたかに仕事してきます。