果てもない
新年早々頭が高速回転、
強くなって、
弱くなって、
また強くなって、
また弱くなって、
この繰り返しで人間は成長していくのかな、とか思ったりする。
けれど弱過ぎた、最近の自分が。
とても弱過ぎた。
何を求めてるかもわからず、無我夢中で水の底を走ってたような、
進まない、息が出来ない、辺りは薄暗くて、上にも下にも行けない。
そしたら言われた。
あなたが求めてるものはそこには無いよ。って。
色々を考えながら歩いても、色々が重なり過ぎるとどうしても歩けなくなる。
人間、誰かの事を大事にすると誰かの事をおざなりにしてしまう。仕方のない事実だ。自分にとって、おざなりになる対象はいつも自分だ。
自分の事をどうにかしようとしてる間に、追い討ちとも言えるような攻撃が迫ってくる。
あれよあれよという間にそれは足を止めさせ、気付いたら水の中。
何を探してたんだっけ、でもとりあえずここら辺にあるのかな、自分が思ってる以上に前に進まないや、辺りに何があるのかも見えないや。
ここ数年で手放したものは恋愛だけじゃ無い、友情もその中に入ってた、しかもたくさんだ。
一生懸命掴んでいたものはぐるぐるのうやむやになってどっかに飛んでいった。
遊ぼうって話してから、何回他の人と遊ぶ姿を見れば自分に回ってくるんだろう。って考えたくなくなった。確かにきっと他と比べたらキラキラは出来ないけど、たくさんたくさん大事に思ってた。会いたかった。ただ会いたかった。
友達は財産だと思う。
恋人は魂を分かつ存在だ。
これは昔からずっと変わらない。
それを暇潰しにしちゃいけない。
だから相手にとって暇潰しになるくらいなら、それはもう大事にしちゃいけない。
だからハッとした。
そこに愛情は無いよ、友情は無いよって言葉が自分をすくい上げた。
諦めることは何も、マイナスなことばかりじゃない。
何かを手放したなら何かをまた掴めばいい。
探してた場所が違うなら他の所へ行けばいい。
この旅は果てもない。
何を手にするかも、どこに着くかもわからない。最期の時、はにかむくらいでいい、それくらいの充足感を手にしていたい。
忘れようとしなくていい物をたくさん持っていたい。
色の無い夢ばかり見てた。
モノクロなのに眩しくて、涙が出た。
ちゃんと色の付いたものを欲しがりたい。ちゃんと掴めるものを手にしたい。どこにだって行けてしまう喜びを、きちんと悲しめるようになりたい。嬉しくて涙が出るような幸福に巡りあいたい。
やっとちゃんと息が出来る、
それが今はただ嬉しくて。